自分を贈る

 自分を贈る
               谷川俊太郎

母の日に
花を贈るのを忘れてもいい
母の日には
あなた自身を贈ればいい

あなたが誕生した日
母はあなたに世界を贈ってくれた
この世界のどこかでずっと
母はあなたとともに生きている

たとえいま母と不和でも
卑下することはない
あなたはあなたを生きている

母の日には花も言葉もなくていい
これまでもこれからもあなた自身が
かけがえのない贈り物なのだから

 

 

 

昨日、娘が学校でいただいてきた紙を見せてくれました。

先生がどんな話をしてくださったかまでは
聞くことができなかったし・・・

どう受け止めているかも知ることはできなかったけど・・・

心に響いているようでした。

 

娘が昨年、小学校6年生だった時に
谷川俊太郎さんの詩を読んで感銘を受けて
その詩をヒントに
娘も詩を作っていたようでした。

だからこそ
何か響くものがあったようです。

 

母の日に
お祝いをいただいた投稿を
たくさんの方のSNSで見かけました。

我が子からの贈り物は
母としては嬉しいものです。

 

そんな我が家も
ささやかなお花をプレゼントしてもらいました。

母の日の日曜の夜。
ダンスのレッスンから帰宅すると

ソワソワしだす息子と娘・・・。

なんとなく気配を感じていたけど・・・。

振り向きざまに・・・
二人揃って目の前に現る。

笑えました。

 

「はい」
たった2文字で差し出された母の日の贈りもの。

 

 

「ありがとう!」
と受け取りたいところでしたが

 

「もう、ひと声!」
と二人に伝え・・・

 

モジモジ止まらず・・・(ちなみに高1男子と中1女子)

 

3人で目をパチパチしながらの長い沈黙・・・

のあと

 

兄:「あざーっす」

妹:兄の肩に顔をうずめた状態で「ありがとう」

 

言えたんです。

 

ちょっとしつくしちゃったけど・・・

受け止めました。

 

 

 

「ありがとうございます。
でもさ、二人が元気に過ごしてくれていることが毎日のギフトなので・・・」

とわたしも伝えました。

 

 

なんだろう。

こういうのって照れるんですよね。

 

だから、いいのいいの。

そんな無理しなくていいんだよ。

今、ここにいる、ここにあるものが

最高!なんだから。

 

 

子どもたちがお年頃になっていく喜びを感じつつも
なんとなく、ちょっぴりおセンチな気分になった
胸の奥がチクンとしたある日の出来事でした。

 

毎日が特別。

毎日が記念日。

 

もう一回、胸に刻んでおこう。

 

 

 

 

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