本番直前に指摘を受けた後の切り替えの速さのコツ。

チャンスというものは
準備を終えた者にだけ
微笑んでくれるのです。

ピエール・キュリー[物理学者]

 

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こんなことありませんか?

・誰かに何かを指摘されて、萎縮してしまう。

・伸び伸びやっていたはずの仕事が
誰かに監視されていると気づいた途端に
急に自信を失ってしまう。

・自分には否がないと思っていても
相手から責められてしまう。

・一生懸命やっていることなのに
指摘を受けて、小さくなってしまう。

 

これって

あるあるだと思うのですが
実はチャンスが潜んでいるんですよね。

チャンスと捉えるか

私なんて・・・と卑屈になってしまうか

その分かれ道は、
その後の結果に大きく左右されますね。

 

まさに、昨日
私の身に、そんな出来事が訪れました。

 

昨日は、結婚式の司会のお仕事が2件。

どちらの披露宴も
なかなかのボリュームのあるものでした。

 

会場入りする前に
1本のLINEが入ってきました。

『会場から、時間を押さないようにとの通達があり
司会コメントも短めでお願いします。』

と。

所属している事務所のマネージャーからでした。

この連絡を受けて
私は、ふと思いました。

そして
「これって具体的に私へのフィードバックですか?
以前にも言われたので気をつけています。」

と返しました。

マネージャーからの返事は
『そうですね、より短くしてほしいと言われました。」

でした。

そこで私は

「そうなんですね。
教えてくれてありがとうございます。
今日、やりながら検証してみます。
もっと会場に馴染んでいきたいので、
進化ポイントがあったら
これからもぜひ教えてください。」

 

と返しました。

すると
『これからも何か指摘されたら
そのまま伝えさせて頂きます。』

と返ってきました。

 

このやり取り、ほんの数分でしたが
私はここから
気持ちを、より高くして
披露宴司会に臨もうと
襟を正しました。

 

実際、司会進行をしながら
会場スタッフにも
何か自分の改善点がないかを
教えてもらいたい旨を伝え

いつも以上に
集中して取り組みました。

 

今の私は
ほとんど司会原稿なしでマイクを握っているため

サクッとできるシーンもあれば
少しハードルが高く感じるシーンもあります。

新郎新婦からいただいた情報をもとに
その取材メモだけを頼りに
言葉を紡いでいきます。

 

現場の一発勝負のため
なかなかのチャレンジングではありますが

臨場感、ライブ感は
原稿を作るよりも
遥かに高い空気感を作っていくことができます。

 

まさに、経験に勝るものなし。
20年の司会人生で培ってきた賜物です。

それでも
新しい会場で仕事をさせていただいている身としては
会場のやり方に馴染むまでに時間がかかる。

二度と同じ披露宴はないので
言い回しも少しずつ変わることもあります。

自分的には集中して取り組んでいるし
もちろん、失敗の内容に努めているし
会場の流れに沿うように尽力している。

なので
今回のマネージャーからの指摘を受けて
足りないことがあるのなら

教えてもらって
もっと自分の司会のスキルを上げていきたい
と思ったのです。

 

その中で意識したこと。

・実際にどのシーンのコメントが長くなりがちなのか

・会場側は、どんな司会進行を要求しているのか

・新郎新婦はじめお客様と、会場スタッフと、私の
三者が満足できる進行をしていく

 

この3点です。

 

何がどう、良いのかそうでないのか・・・
事実を取りにいきました。

これは方眼ノートの思考を持っていて
本当に良かったと思います。

マネージャーは、私の司会現場にはいません。

現場にいるのは会場のスタッフなので
そこにいる方に聞くのが、1番だと思いました。

 

会場のスタッフや
ウエディングプランナーさんは
私よりもとってもお若い方たちばかり。

20歳くらいの歳の差もあることでしょう。
でも仕事の上では年齢は関係ありませんから

「司会進行で
気になることは、どんどん教えてください。
もっと会場に馴染んでいきたいので
スタッフの皆さんとも仲良くやりたいし
ゲストの皆さんにも喜んで頂きたいので
教えてくださると嬉しいです!」

と、いろんなスタッフの方に
声をかけてみました。

 

すると
「もう、馴染んでいますよー。
小澤さんの司会、好きですよ!」

と、声をかけてくれる方も多かったのです。

 

そして
シーンごと、都度確認をしながら
昨日の2件の披露宴は無事にお開きできました。

 

結果としては
パーティは長引いてしまったり
ちょっとした言い回しのミスや
拾いきれなかったゲストの方へのフォローも
実際はありました。

進化ポイント満載でした。

 

でも総合的には
司会席のすぐ前に座っておられた

来賓の大學教授の先生が
帰り際に
「とっても楽しそうな仕事ですね!
皆さんのチームワークを見させてもらいました。」

と声をかけてくださったり

 

余興でトランペットを演奏してくれた新郎のご友人が
「最高に盛り上げてくれて、ありがとうございました!」
と、わざわざ司会台のところまで挨拶にくださったり

 

新郎新婦から
「思い出に残る1日にご一緒してくださってありがとうございました!」
とプレゼントを渡してくださったり
(しかも2組の新郎新婦から頂戴しました。嬉)

 

お客様が満足してくださっていることがわかったのです。

 

なので
コメントが長いとか短いとか
というのは
会場側のやり方や進行の上での出来事。

ここさえ、改善していけば
私の司会は、十分にお客様に満足していただけているものだと思いました。

 

昨日の朝のマネージャーからの連絡で
以前の私だったら

「今から本番なのに、なぜ今言う?」とか

「会場側はそう思っているのか~。めっちゃやりづらいなぁ~」とか

「私の司会って、力不足なのかなぁ~。」と

萎縮してしまっていたかもしれません。

 

でも昨日の私は

・司会者として、もっと力をつけていけるタイミングに来たんだ

・会場のスタッフともっと連携を密にしていこう

・事務所に所属している者として、事務所の底上げに努めよう

と、腹を決めることができたことで
自分の改善点を積極的に取りに行くことに
フォーカスできました。

 

ピンチはチャンス。
まさにここでした。

 

そして、事実を確認することの大切さも学びました。

これは司会に限らず
また今回の件に関しては、私だけに限らず
所属している司会者みんなに共通することだと思いました。

 

自分の価値を高めていく上で
視座を広げていくのは重要ですね。

 

どの職業にも通じるものだと思います。

できる、できないは

知っている、知らない

にも影響します。

 

技術を持っていても

知らない情報があれば
知るだけで
あっという間に
自分のものにできることもある。

と、いうことを考えさせられた
大きな学びになりました。

 

 

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