ジャズ喫茶でのひととき

先日、ちょっと時間ができたので

カフェに入り
『考える』作業を幾つかやっていました。

 

ノートに向かい
何ページも書き綴る時間の楽しいこと。

 

ジャズ音楽が流れる
広い店内のお気に入りの席で

店を俯瞰しながら
自分のことに集中する。

全体を見渡しながら
一つのことに集中する。

という視点が
随分、定着してきたように感じます。

 

 

集中している時間も
隣や周りの方が

コーヒーを飲んだり
パンを食べたりして
お客様のお席が入れ替わる様子は知っていました。

周りの様子も察知しながら
自分に集中する。

流れているジャズが
より豊かで
ゆっくりとした
贅沢な空間美を演出してくれていました。

 

お昼を過ぎた頃
私の隣の席に
ご年配の男性が座ったのがわかりました。

お構いなく
私はノートに向かっていました。

集中したい内容の
クライマックスに向かっていたので

お顔もニヤニヤ
ペンもするすると動いていました。

ある程度の思考整理の目安がついて

ふと、顔をあげて
お昼から登場した
ピアニストの生演奏に耳を傾けていました。

 

ゆったりとした
クリスマスソング。

ちょうど書いていたノートの内容とも
リンクするように
1年に思いを馳せるような思いで聴いていました。

「お勉強していたの?」

横にいるおじさまが声をかけてきました。

 

「そうですね、勉強と言えば勉強だし
頭の中を整理していました。」

そんな風に答えました。

「僕もね、小説を書く時には
必ず、その席に座って書いていたんだよ・・・」

と私の席に目を動かしてニコッとしました

「この席です?
あ、ごめんなさい。
私、今日は朝から座ってしまっていました」

と伝えると

「いいのいいの。
もう今は書いてないし
今日はのんびりするためにきただけだから・・・」と、

ニコッとした後
またジャズピアニストの方を見て
演奏に聴き入っていきました。

その後、
おじさまと数時間
お話したり
私はまたノートに向かったり
ドリアを食べたり
ジャズを聴いたり・・・

良い感じの距離感で
良い感じのタイミングで

ちょっとした会話を
重ねていきました。

 

おじさまがどんな小説を書いていたかまでは
聞かなかったので
もしかしたら
大作家の方だったら・・・と思うと
もう少し突っ込んだ話をしておけば良かったのかな
と思ったりもします。

話を聞いてみると
お若い時にはミュージシャンだったらしく
全国いろんなところに巡業に行っていたみたい。

主にはBARで演奏していたと。

おじさまも
きっと、空間や雰囲気が良いところで
プレイするのがお好きだったのだと思いました。

そして
音楽や小説。

ご自身の思いや
溢れ出るメッセージを
いろんなアイテムを使って
表現するのがお好きな人だったんだと
感じ取りました。

おじさまの
これまでの人生を少しだけ垣間見て・・・

 

ふと、私の人生ともリンクしているなって
感じたのです。

ダンスも然り
司会も然り
ブログやメルマガも然り・・・

 

何かを表現していくことが好きなんだ!

ってそんな気づきも起きました。

おじさまと過ごした数時間。
僭越ながらも

おじさまの人生と
自分の人生を
リンクさせて見てみるのは
とても面白い気づきに繋がりました。

 

おじさまと静かに共感しあい
この人生の先輩も
その時代を生きる糧にしていたものは
自己表現という武器。

時代の移り変わりがあっても
人の心を映し出す作業というのは
そんなに変わらないものなんだと
教えて頂いたように感じます。

 

そして
おじさまが力説していたことが・・・

 

それは
また書き綴ってみようと思います。

 

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